練習は練習・試合は試合 話をきくこと/話を届けることの意味を改めて考える(2)

2020/09/26

考え方

t f B! P L

ふりかえり

前回、コーチングする大人が以下の点を理解することが大切としました。

  • インプット(コーチング)に対して、アウトプットがあるということ(選手のセンスとか・才能だけの問題ではない)
  • インプット(コーチング)が選手に対して、届く工夫をしているか(例:言ったのだから分かれ、実行だけ教えて認知・分析・決定のプロセスに働きかけていない)








話が届く工夫とは何か


選手に対して、届く工夫とは、どのようなものでしょうか。


  • 分かりやすく伝える(伝える側の工夫)
  • 選手が理解しやすい状態をつくる(受け取る側への工夫)

理解しやすい状態なんて、作れるの? と思う方もいるかもしれません。

「あの選手は(話をしっかり聞いていて)素直だ」「あの選手は何回話しても伝わらない」
そんな会話していませんか。


突然ですが、伝わらない選手と、信頼関係はありますか?
その選手のことをしっかり見ていますか?


自分のことを見てくれない人を信頼しますか?

信頼していない人の話を素直に聞きますか?


もしかすると、その選手と信頼関係が構築できていないのかもしれませんよ。

すると、
「いつもしっかり見ている。必要なことを、きっちりアドバイスしている。とにかく伝わらないんだ。」
「信頼関係なんて関係ない、教えているんだから理解する/しない の問題だ。」

といった声が聞こえてきそうです。


(ティーチングでなく、コーチングをしています。与えられた固定的な関係でなく、関係は作っていかなければなりません。)


それって、あなたが思う・言っている 目標の100点。それに対して、不足分70点をアドバイスしていませんか?
選手は30点をとっています。ゼロ点から30点だぞ! って伝えてますか?

選手にとって、見てもらっていると実感するのは、30点を教えてもらった時ですよね。教えている人にとっては たったの30点。けれど、選手からすると、やっと手に入れた30点です。


目標の100点も理解できているかわからないです。その引き算(できていないこと)の70点をがんばれ!と言われて、見てもらっている/信頼できる 関係が作れるでしょうか。


繰り返しになりますが、伝わる/伝わらないではなく、

選手をみているか、

信頼関係をつくれているか、

信頼しているから素直に話をきく

そんな関係をつくれるか、ということです。


30点をどう伝えるか


「(ゼロ点から)30点、すごいね!」
「昨日よりもできてるよ。努力が実ったね」
「話したことができている、すばらしい」
「(もうすぐ40点に届きそう)ナイスチャレンジ」

30点をとった本人に注目すれば、きっとこんな言葉になると思います。


本人に注目すると、例えば以下のような点で声がけすることになるでしょう。
  • 本人の過去と現在の比較
  • 本人が次にやろうとしたこと/できそうなこと
  • 結果がよくて、もう一度みたいこと


自然とほめ言葉が増えてくることになりますね。






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自己紹介

1975年生まれ。2014年からサッカーコーチ活動を開始。ボランティアでスポーツ少年団にて活動中。
息子3人サッカー選手。それぞれ、スポーツ少年団、部活、クラブチーム、サッカースクールで活動。サッカー選手の保護者の目、サッカーコーチの目で子どもたちや息子の成長を見ています。

指導者D 級ライセンス
審判4級ライセンス
スポーツ少年団認定員

関係ないけど
経済産業大臣登録 中小企業診断士
ネットワークスペシャリスト
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