練習は練習・試合は試合 話をきくこと/話を届けることの意味を改めて考える(3)

2020/10/03

考え方

t f B! P L

ふりかえり

前回、話をきく側が受け入れる/しっかり話を届けるのに何が大切なのか、確認しました。

信頼関係が必要でした。信頼関係は、「コーチと選手だから」といった外的な関係でできあがるものではありません







選手が、「(コーチが)自分のことをみてくれている」という気持ちをもつことで、信頼関係がうまれます

例えば、
コーチが100点に向けたコーチングをする。選手は30点までできている。

70点をどうとるかだけ、コーチングしていませんか?
30点をとれていることを選手と確認しあっていますか?

選手は、初めてのことなので、30点なのか50点なのか分かりません。30点をしっかり確認して、選手と共有しましょう。






練習から試合にどうつなげるか


よく海外の子どもたちからは、「なぜこの練習をするのですか?」という質問がでる、なんていいます。
日本人以外が全員言うとは思いません。しかし、この質問はとても大切な質問だと思います。
子どもたちの中で、練習と試合がつながっていることを示しています。



遊びの要素が多い練習、簡単な競争・ゲーム要素を含めた練習、きっと工夫を凝らした、いろいろな練習があると思います。



ところで、その練習、試合にどうつながるのか、子どもたちと共有していますか?

  • 勝手に身体が動くまで、練習すればいい、なんて思っていませんか?(グローバルトレーニングがドリルトレーニング化してる!?)
  • 説明するのにはまだ早い、なんて思っていませんか?
1点目のような考えで取り組んでいる練習でも、試合にどうつながるか分かってもらえてたら、効果的だと思いませんか?



きっと、コーチは現状や目標をふまえて練習を考えていると思います。

そんな段階を踏んで練習しているのに、試合との関係を説明するのにまだ早い、なんてことはあるのでしょうか


これこそ、コーチの腕の見せ所です。分かるように伝えてあげましょう。

30点とっている子には、以下のようなことが伝わるといいですね。
  1. 30点で、試合でこんなことができる、
  2. +10点すれば何ができるか、
  3. +70点だとどんな試合ができるか、
ここで、3.だけを話してしまっては、いけません。しっかりと1.(30点で何ができるか)から伝えて、試合でどんなプレーを期待しているのか共有しましょう。2.(+10点のもう少し頑張るとできること)も話をすることで、試合への意欲もわいてきます。


目の前の練習・遊び要素に夢中になってもらうことも大切です。
それに加えて、繰り返し、試合にどうつながるかを(30点から)コーチングすることで、練習の試合の関係の理解が深まってきます


この試合につながる、という発想・頭の中の回路ができれば、しめたものです。

あとは試合での成功体験が加われば、練習と試合がつながってきますね。



少年サッカー 他の様子やブログはこちらから
にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ

このブログを検索

スポンサー広告

自己紹介

1975年生まれ。2014年からサッカーコーチ活動を開始。ボランティアでスポーツ少年団にて活動中。
息子3人サッカー選手。それぞれ、スポーツ少年団、部活、クラブチーム、サッカースクールで活動。サッカー選手の保護者の目、サッカーコーチの目で子どもたちや息子の成長を見ています。

指導者D 級ライセンス
審判4級ライセンス
スポーツ少年団認定員

関係ないけど
経済産業大臣登録 中小企業診断士
ネットワークスペシャリスト
玉掛け1t以上

QooQ