活動休止中(2022年2月末現在)
私の地域では、2022年1月下旬から活動休止となりました。
まん延防止措置も延長になり、活動再開時期も見通せていません。
引き続き、11月から実質的に始動したU9の状況について整理しておきます。
今回は、技術面のうちパス&コントロールについて
U9の中でも、U10に帯同していた選手、競技を始めたばかりの選手とバラツキが大きい状況です。そのため、実施するメニューも本人たちの状況に応じてテーマ設定できるようなものが中心です。
もちろん、ウォーミングアップを兼ねてコーディネーション(身体を思い通りに動かす)トレーニングも導入しています。
ここでは、具体的な練習メニューではなく、現在のレベルに対してどのようなアドバイスをしているか、をまとめていきます。
パス&コントール
強いパス
ボールを蹴る と パスは違います。「相手に届けばよい」ではなく、「素早くボールを届ける」ことが大切です。(もちろんレベルが上がれば、あえて弱いパス という選択もあります)
そこで、強いパスを出すためのポイントとして伝えていること
軸足をどこにつくか
軸足はボールの横に着きます。
止まったボールだとしても、顎を引いてボールを見ないいけません。大人からすると、ごく当然かもしれませんが、始めたばかりだと、これも難しいです。前進とボールを見るために顎を引くことが、連動しません。ボールの手前に足をついてしまいます。
さらに、試合中に止まったボールを蹴ることは、ほとんどありません。動いたボールに対して、蹴る瞬間に軸足がボールの横にある必要があります。
ボールの横に軸足をつくことで、蹴り足の振りが最もはやい時にボールを蹴ることができます。
足をふる
強いパスのために、足を振ります。あたりまえだろ! と言われそうですが、これも難しいです。足を正しく振るためには、片足立ちできないといけません。ケンケンやケンケンパなど、動きながら片足でしっかり立てることが必要です。
よくあるのが、足を地面に下ろすだけ というのがあります。もちろん、蹴り方としてインパクトの瞬間に足を止めるというテクニックはあります。ただし、足を止めるのと、地面に下ろすのは大きく違います。ボールを蹴る、足の軌道が地面に向かっているためです。
まずはしっかり足を振れる必要があります。(より正しくは、曲げて・伸ばすという表現が正しいかもしれません。)
ボールの真ん中を蹴る
これも、難しいです。コーディネーション(身体を思い通りに動かす)の問題もあります。しかし、これも片足立ちの問題を含んでいます。具体的にはボールに当たる瞬間は、片足立ち・蹴り足はボールの中心まで足が上がっていないといけません。
4号球の直径は20.5cmですから、10cm足が上がっていないといけません。片足立ちして、足を振った状態で10cm上がっている、この瞬間を作れる必要があります。
正確なパス
先をみる
パスする先(ボールの目的地)をみます。パスする先は、味方の足元やスペースですので、そこを具体的にみます。だいたいこの辺り、ではなく具体的な場所をみます。みていないところにパスすることはできないためです。(レベルがあがって、フェイントとして見ない、ノールックパスできるように頭の中で景色を組み立てられるようになる、は別です。)
これもあたりまえのことですが、よくみてコーチングする必要があります。特にボールが外れて、違う場所からパスをするなど、動きが変わっただけでみることを忘れてしまいます。
軸足の向き
パスする先に軸足を向けます。
コーディネーション(身体を思い通りに動かす)能力が低かったり、図のようにパス前の動きとパスコースが違ったり、ボールの動きが早かったりすると軸足の向きを変えられないことが多いです。
これも習慣で、図のような、身体の動きとパスコースの角度が大きく違う場合など、しっかり組み込んでなれる必要があります。
コントロール
ボールの触る場所
ボールは下を触れば、上に動きます。上を触れば、下に動きます。コントロールするため、多くの場合は、上を触って地面と足でボールをコントールします。
これができるためには、 足を10cmより上げる必要があります。つまり、直径20.5cmより低く、10cmより高く足を上げる必要があります。そのためには、ここでも片足立ちが必要です。ボールがくる瞬間にあわせて、足の上げ下げをする技術もあります。しかし、コントールできるようにするには、ボールに触れる時間を長くする必要があります。そのためには、上下ではなく前後(特に後ろ)に下がれるような状態を作る必要があります。そのためには、片足で立てる必要があるわけです。
ボールを蹴らない
ボールを早く触りたくて、ボールに足を出してしまうとボールを蹴ってしまいます。コントロールするためには、ボールに向かって足を出さず、ボールを迎える必要があります。これは、ボールに向かって走っていても、ボールに触る瞬間は足を出さず迎える必要があります。
足の形を作り、少しとぶ(力をぬく)
ボールの触る場所、ボールを蹴らない この2つを達成するため、片足立ちして足を上げ・ボールを迎える必要があります。特に迎えるため、ボールを触る瞬間には少しとべるくらいの余裕がほしいところです。