見るものを絞り込む
このブログでいつも書いている「相手を見る」
なぜ「相手」から始めているか。
なぜ「まわりを見る」から始めないのか。
簡単にいうと、「相手」は自分の邪魔をするものだから。
他のものは、自分を助けてくれる、動かない、決まったルールで動く、のどれかです。
相手を正しく認知せず、都合のよい考えでのプレーは避けたいですね。
育成年代のうち特に低学年では、優先順位を設定の上で絞り込み、可能な限り単純化することが大切だと考えています。
優先順位とは、認知しにくいか(トレーニングが必要か)、判断でどれだけ考慮すべきか(判断に与える影響の大きさ)、ということ
単純化とは、考えること/やることの構造をシンプルにすること、です。
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優先順位
まわりを見る よく言われますが、少年サッカーですと、8人制なので、ざっくり 数えてもゴール 2つ
スペース 複数
味方 7人(方向・目線等、細分化あり)
相手 8人(方向・目線等、細分化あり)
ボール 1つ
数えられるだけで、18 あります。
認知しにくさと判断への影響
認知しにくさ
- 相手選手:自チーム/自分と違う意思で動く
- スペース:選手の位置関係で発生/動く
- ゴール:動かない
- 味方選手:合図など自分に働きかけてくる
- ボール:動いているものを見る習性
相手選手を正しく認知するのが、難しそうです。
判断への影響(選択肢の増減への影響)
- 相手選手:選択肢を減らす。判断を誤るとミスにつながる(例:相手ボール、シュート打たれる)
- 味方選手:選択肢を増やす。判断を誤ると状況次第でミスになる(例:パスが通らず前進できない、サポートが外れシュートチャンスになる
- スペース:選択肢を増やす。
- ボール:他との関係で選択肢が増減する
- ゴール:他との関係で選択肢が増減する
相手選手が選択肢に対する影響が大きそうです。
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簡易ゴール、あると便利ですね
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単純化
優先順位を踏まえ、対象選手(今は低学年)向けにシンプルにしてみると、以下のようになります。相手選手を見て、どうするか決める
(ボールや味方選手は、ある程度認知できるので)
これだけではコーチングできないので、具体的には以下のような内容へ落とし込んでいきます。(実際にはその子やチームの状況に応じてさらに具体化します)
- ボール保持なら、近くの相手選手を見てパスかドリブルか決める
- 攻撃中なら、近くの相手(できれば複数)を見つけてどこでフリーでもらいたいか決める
- 守備中なら、近くの相手(できれば複数)を見つけてどこで守るといいか決める
さらに学年が上がれば、相手選手とスペースの関係でスペースを使ったり・作ったりなど、高度な判断を単純化して、落とし込んでいく必要があると考えます。
以上のような整理を大枠(年間とか)で持ちつつ、習得具合を見ながら、練習メニューに落とし込みコーチングしていきます。
以下の文献も参考になります。
優れたサッカー選手は、相手選手により多くの注意を向ける ~パス判断中の視覚情報収集方略の解明~
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子どもの思い込み「見えているものでプレーする」それを解消するのが、「相手を見る」ですね。
TOC、ビジネスに限らずサッカーでも日常でも役立ちますね。
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