実際どうなの?新型コロナ下でのサッカー開始にむけて情報整理してみた

2020/05/18

考え方

t f B! P L


世界的に流行している新型コロナウィルスについて、我々の活動をどれだけ自粛すれば、感染の減少が図れるのか見えてきました。

一方で、(2020年5月現在)ウィルスの撲滅はできていません。容易に治療できる/軽症にできる治療方法や薬も、開発・普及していません。さらに感染予防のワクチンの開発や普及も、しばらく時間がかかりそうです。

この状況は、私達が新型コロナウィルスが流行する前の活動に戻れば、同じように再び流行するということです。

つまり、何らか活動を変化させる必要があります。

スポーツのうちサッカーについても、何らか活動を変化させる必要がありそうです。

そこで各所から発信されている情報の整理を踏まえ、地域のスポーツ活動などで対策として考えられる事項を整理しました。
(実際の活動時には、各団体から提示される事項を守りましょう。)


今回は、整理結果を見たあと、政府からの内容とJリーグの内容を見ていきます。


対策として考えられる事項

各所から、発信されている内容を踏まえ、以下のようなところかな、とあげてみました。

チーム運営の全般面で

  • 選手達の参加について、対策や考え方などをよく保護者と共有する
  • 事前の体調確認をよく行う(確認項目もガイドラインが参考になる)
  • ミーティングや休憩・飲水時など、マスク着用や選手同士の配置(向き合わない等)に注意
  • マスクや手拭き用のタオルを各自準備させる
  • 運動中のマスク着用には留意点があり、よく様子をみて着用させる(欧州では着用必須ではなさそう。鳥栖の練習再開時も着用していない様子。)
  • 運動時以外のマスク着用の徹底
  • 熱中症対策も並行して注意する



練習会場などの施設面で

  • 入退場などで動線がかさならないよう注意(保護者やスタッフも)
  • トイレで蓋を閉めて流す、手洗い30秒の貼り出し等、新生活様式の習慣化
  • 石鹸や消毒液といった衛生面の消耗品準備


練習メニューなど選手をみる面で

  • 接触プレーをしてよいのか、現在の状況に注意
  • 選手同士やコーチとの距離に加えて、位置取り(前後一直線を避ける等)にも留意したメニューの準備
  • ミーティングや休憩時などの接触抑制やマスク着用
  • 上記をふまえた練習の流れやメニューづくりと実践
  • ケガの処置時のマスク着用や手指の消毒後に処置を行う

など



では、実際のガイドラインなどを見てみましょう。


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マスクだって冷感が必要だ






新しい生活様式

5月4日、政府の専門家会議の提言を踏まえ、厚生労働省が実践例をまとめています。(リンク


  • マスクの着用
  • 距離を空ける(2m 最低でも1m)
  • 屋内よりも屋外
  • 感染が流行している地域からの移動、地域外から流行している地域への移動 を控える
  • などなど



スポーツ・運動の留意点と、運動事例

4月27日、スポーツ庁が運動する際の留意点や運動例を年代毎にまとめています。(リンク

共通の留意点


  • 体調のチェック
  • 予防対策の実施(運動前後の手洗い、咳エチケット・マスク着用)
  • 三密(密閉・密集・密接)の回避

など

小学生の留意点


  • なるべく一人で
  • 少ない人数でやる時は距離をとって
  • 息苦しくなければできるだけマスクを着用
  • 消毒液があれば、用具や遊具は消毒してから使う
  • 用具の使いまわしはできるだけ避けましょう
  • 運動前後に手洗いうがい

など

小学生の運動例


  • ウォーキング・ジョギング、かけっこ
  • なわとび
  • 遊具を使ったあそび(上り棒、うんてい等)
  • 竹馬や一輪車など
  • ボールを使った運動(的あてやパスなど)

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基本的な動きの練習バリエーションを増やそう




スポーツ関係の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン

5月4日、スポーツ庁は、感染防止のガイドラインの一部を公開しています。(リンク

社会体育施設向けのガイドラインには、以下のような記載があります。(強調は本ブログで実施)


(3)利用者への要求事項
1)体調の確認
施設管理者は、利用当日に、利用者から以下の事項を記載した書面の提出を求めることが必要です。なお、利用者が団体やイベント主催者の場合は、代表者に
参加者全員の情報を取りまとめて保管してもらい、代表者の連絡先等のみ提出してもらうことが考えられます。また、その際、体温や利用前2週間の体調等につ
いては、入場の際に体温計で確認したり、口頭で確認したりする方法とすることも考えられます。
① 氏名、年齢、住所、連絡先(電話番号)※個人情報の取扱いに十分注意する。
② 利用当日の体温
③ 利用前2週間における以下の事項の有無
ア 平熱を超える発熱
イ 咳(せき)、のどの痛みなど風邪の症状
ウ だるさ(倦怠(けんたい)感)、息苦しさ(呼吸困難)
エ 嗅覚や味覚の異常
オ 体が重く感じる、疲れやすい等
カ 新型コロナウイルス感染症陽性とされた者との濃厚接触の有無
キ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
ク 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合
2)マスク等の準備
施設管理者は、利用者がマスクを準備しているか確認することが必要です。
なお、運動・スポーツ中のマスクの着用は利用者等の判断によるもの(※)とするものの、受付、着替え、表彰式等の運動・スポーツを行っていない間、特に
会話する時には、マスクの着用を求めることが考えられます。
(※)マスク(特に外気を取り込みにくいN95 などのマスク)を着用して運動やスポーツを行った場合、十分な呼吸ができず人体に影響を及ぼす可能性があることに留意するとともに、適宜周知することに配慮すること。
3)施設利用前後の留意事項
利用者である個人や団体は、施設利用前後のミーティング等においても、三つの密を避けること、会話時にマスクを着用するなどの感染対策に十分に配慮する
ことが求められます。

(4)施設管理者が準備等すべき事項
1)手洗い場所
施設管理者は、利用者が施設を利用している間に手洗いをこまめに行えるよう、以下に配慮して手洗い場所を確保することが必要です。
① 手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意すること。
② 「手洗いは 30 秒以上」等の掲示をすること。
③ 手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考えられる。(利用者にマイタオルの持参を求めても良い。布タオルや手指
を乾燥させる設備については使用しないようにすること)。
④ 手洗いが難しい場合は、アルコール等の手指消毒剤を用意すること。
2)更衣室、休憩スペース
更衣室や休憩スペースは感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。
施設管理者は、運動・スポーツを行うための服装に着替える更衣室や、一時的な休息をするための休憩スペースについて、以下に配慮して準備することが求められます。
① 更衣室・休憩スペースの広さにはゆとりを持たせ、他の利用者と密になることを避けること。また、休憩スペースでは、対面で食事や会話をしないように
すること。
② 更衣室・休憩スペースにゆとりを持たせることが難しい場合は、一度に入室する利用者の数を制限する等の措置を講じること。
③ 更衣室内・休憩スペースで複数の利用者が触れると考えられる場所(ドアノブ、ロッカーの取手、テーブル、イス等)については、こまめに消毒すること。
④ 換気扇を常に回す、換気用の小窓をあける等、換気に配慮すること。
⑤ スタッフが使用する際は、入退室の前後に手洗いをすること。
3)洗面所
洗面所(トイレ)についても感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。
施設管理者は、運動・スポーツを行う際に利用する洗面所(トイレ)について、以下に配慮して管理することが求められます。
① トイレ内の複数の利用者が触れると考えられる場所(ドアノブ、水洗トイレのレバー等)については、こまめに消毒すること。
② トイレの蓋を閉めて汚物を流すよう表示する。
③ 手洗い場には石鹸(ポンプ型が望ましい)を用意すること
④ 「手洗いは 30 秒以上」等の掲示をすること。
⑤ 手洗い後に手を拭くためのペーパータオル(使い捨て)を用意することも考えられる。(利用者にマイタオルの持参を求めても良い。布タオルや手指を乾
燥させる設備については使用しないようにすること)。
4)スポーツ用具の管理
施設管理者は、スポーツ用具を複数の利用者が共用しないようにするため、利用者が所有するスポーツ用具を持参してもらうよう周知するなど、配慮して準備
することが求められます。やむを得ず共用するスポーツ用具については、手が頻回に触れる箇所を工夫して最低限にした上で、こまめに消毒することが求められ
ます。特に、利用者にスポーツ用具の貸出を行う場合は、貸出を行った利用者を特定できる工夫をするとともに、貸出前後に消毒することが重要です。

(5)利用者が運動・スポーツを行う際の留意点
施設管理者は、利用者等に対し、以下の留意点や利用者が遵守すべき内容を周知・徹底することが求められます。
① 十分な距離の確保
運動・スポーツの種類に関わらず、運動・スポーツをしていない間も含め、感染予防の観点から、周囲の人となるべく距離(※)を空けること。(介助者
や誘導者の必要な場合を除く。)
強度が高い運動・スポーツの場合は、呼気が激しくなるため、より一層距離を空ける必要があること。また、水泳時などでマスクをしていない場合には、
十分な距離を空けるよう特に留意をする必要があること。
(※)感染予防の観点からは、少なくとも2mの距離を空けることが適当である。
② 位置取り
走る・歩く運動・スポーツにおいては、前の人の呼気の影響を避けるため、可能であれば前後一直線に並ぶのではなく、並走する、あるいは斜め後方に位置取ること。
③ その他
ア 運動・スポーツ中に、唾や痰をはくことは極力行わないこと。
タオルの共用はしないこと
ウ 飲食については、指定場所以外で行わず、周囲の人となるべく距離を取って対面を避け、会話は控えめにすること。また、同じトング等での大皿での取り分けや回し飲みはしないこと。
エ 飲みきれなかったスポーツドリンク等を指定場所以外(例えば走路上)に捨てないこと。
オ イベント主催者等が運動・スポーツの際の栄養補給等として飲食物を利用者に提供する際は、以下などに配慮して適切に行うこと。
ⅰ 利用者が飲食物を手にする前に、手洗い、手指消毒を行うよう声を掛けること。
ⅱ スポーツドリンク等の飲料については、ペットボトル・ビン・缶や使い捨ての紙コップで提供すること。
ⅲ 飲食物を取り扱うスタッフにはマスクを着用させること。


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Jリーグ 新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン案の策定

5月14日、Jリーグからも感染防止に向けたガイドラインの一部が公開されました。(リンク

Jリーグでは6つのプロトコルが示され、それぞれの具体的内容が整理されます。現時点では
プロトコル3以降は検討中という状況です。


  • プロトコル 1:予防。発症時の相談、受診。感染時の対応
  • プロトコル 2:情報開示
  • プロトコル 3:サッカーのトレーニング(検討中)
  • プロトコル 4:チームの移動、宿泊(検討中)
  • プロトコル 5:無観客での試合開催(検討中)
  • プロトコル 6:制限付きの試合開催(検討中)


検討中のプロトコル3のトレーニングでは以下のような再開段階が記載されています。


  1. 個人(在宅)
  2. 個人(練習場)
  3. グループ(身体接触なし
  4. チーム(身体接触あり

また以下の項目が挙げられています。

(1,2は略)

コロナ環境下のトレーニング
3. 選手の参加義務
4. トレーニングのフェーズ
トレーニング時の留意点
5. 原則
6. 練習場へのアクセス
7. 練習場への入場
8. マスク、手袋などの着用
9. 手指消毒の設置
10. 選手の着替え、洗濯(状況に応じて感染リスクに対応する)
11. 練習場のシャワー
12. 練習前後のミーティング(状況に応じて感染リスクに対応する)
13. 練習場での選手の治療(状況に応じて感染リスクに対応する)
14. 練習場での選手のマッサージ(状況に応じて感染リスクに対応する)
15. ジムの使用(状況に応じて感染リスクに対応する)
16. グループ・トレーニングの設計
17. ピッチ上での対人接触回避
18. 練習時の飲水
19. 練習場での食事(状況に応じて感染リスクに対応する)



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自己紹介

1975年生まれ。2014年からサッカーコーチ活動を開始。ボランティアでスポーツ少年団にて活動中。
息子3人サッカー選手。それぞれ、スポーツ少年団、部活、クラブチーム、サッカースクールで活動。サッカー選手の保護者の目、サッカーコーチの目で子どもたちや息子の成長を見ています。

指導者D 級ライセンス
審判4級ライセンス
スポーツ少年団認定員

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経済産業大臣登録 中小企業診断士
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